甲州富士桜ポークとは？特徴や誕生までの経緯を詳しく紹介

• 甲州富士桜ポークってなに？
• 甲州富士桜ポークは他の豚肉と違うの？
• 甲州富士桜ポークの代表的な料理は？

本ページでは甲州富士桜ポークが誕生するまでの経緯や特徴、さらに代表的な料理も合わせてご紹介いたします。

甲州富士桜ポークとは？｜誕生までの経緯

画像：山梨県

読み方：こうしゅう ふじざくら ぽーく

甲州富士桜ポークとは、山梨県が販売するブランド豚肉です。

山梨県は牛肉と並び豚肉の生産が盛んな地域ですが、そのきっかけは1959年（昭和34年）にまでさかのぼります。

当時山梨県は相次ぐ台風の襲来により大きな被害を受けました。この時にアメリカ・アイオワ州在住の米軍曹長リチャード・トーマス氏の協力により、復興支援として35頭のアイオワ豚と1500トンの飼料用トウモロコシが山梨県に贈られたのです。

これを機として翌年1960年（昭和35年）に山梨県とアイオワ州は姉妹県州となり、その関係は現在も続いています。

アイオワ豚は繁殖力と肉質の両面において優れていたため、山梨県はその後も数回に渡りアイオワ豚の輸入を行いました。

さらに山梨県畜産場ではアイオワ豚の品種改良が続けられ、1990年（平成2年）には「フジザクラ」（ランドレース種の系統豚）が、2012年（平成24年）には「フジザクラDB」（バークシャー種とデュロック種の合成系統豚）が、それぞれ開発されたのです。

「甲州富士桜ポーク」はフジザクラの血を継ぐ雌にフジザクラDBの雄を交配して生産された新しい品種であり、2013年（平成25年）からPRを兼ねた試験販売が開始され、2014年（平成26年）からは小売店への正式な出荷が開始されています。

甲州富士桜ポークの特徴

甲州富士桜ポークの特徴としては、品質があげられます。

甲州富士桜ポーク生産組合では詳細なマニュアルを作成し、組合員が統一規格による飼料（麦20％やオリゴ糖が入った専用飼料）を与えることで、豚肉の生産を行っています。さらに山梨県食品流通センターにおいてと畜処理が行われ、山梨県銘柄豚普及推進協議会が認定する基準に合格した豚肉だけが、甲州富士桜ポークの名称を名乗ることができるのです。

美味しさにも特徴が！

画像：山梨県

甲州富士桜ポークは従来からの品種であるフジザクラやフジザクラDBの美味しさを、さらにグレードアップした品種となっています。

ボリューム感豊かなロース肉であり、適度な霜降りが入った口の中でとろける甘い脂肪や、保水性が高いジューシーな口当たり、柔らかくきめの細かい独自の食感などが、独自の特徴だといえるでしょう。

甲州統一ブランド食肉については下記の記事でまとめて紹介しています。

>>甲州統一ブランド食肉とは？6銘柄をまとめて紹介

甲州富士桜ポークを使った代表的な料理

甲州富士桜ポークを使った代表的な料理としては、まずはトンカツがあげられます。

甲州富士桜ポークはしっかりとした脂の甘みが感じられるロース肉であり、トンカツの材料にピッタリなのです。適度な温度とタイミングでカラッと揚げられた甲州富士桜ポークのトンカツは、ジューシーな肉汁の旨さとボリューム感あふれる歯ごたえが楽しめる逸品だといえるでしょう。

甲州富士桜ポークはトンカツ以外にも、様々な調理法で楽しむことができます。

肉そのものの美味しさを味わいたい人には、

• しゃぶしゃぶ
• すき焼き
• 焼き肉

などがおすすめです。

お子様に人気の豚生姜焼きやポークソテーにも最適となっていますし、時間をかけて調理に取り組みたい人は豚肉の角煮・焼豚（チャーシュー）などに挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

山梨県内の飲食店では、甲州富士桜ポークを使った様々な料理を楽しむことができます。

トンカツやしゃぶしゃぶや串焼きなどの定番料理はもちろんですが、甲州富士桜ポークを贅沢に使ったカレーやラーメン、山梨の郷土料理であるほうとうなどを味わうことができますので、山梨県を訪れる機会があればぜひとも試してみてください。

食べログ | 甲州富士桜ポークが食べられるお店

▼山梨のブランド肉をまとめてみる▼

▼各ブランド肉の詳細はこちら▼