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大塚にんじんとは?3つの特徴や収穫時期・購入できる場所まで解説

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  • 大塚にんじんって何?
  • 大塚にんじんはどこで購入できるの?
  • 大塚にんじん収穫祭ってなに?

本記事では、再注目されている大塚にんじんの特徴や栄養素・購入できる場所までまとめて詳しくご紹介いたします。

この記事でわかること

  • 大塚にんじんとは?
  • 大塚にんじんの長さや栄養素などの特徴
  • 大塚にんじん収穫祭について
  • 大塚にんじんを購入できる場所

大塚にんじんとは

大塚にんじんとは、山梨県の市川三郷町大塚地区で栽培されている人参のことです。

大塚にんじんは国分鮮紅大長(こくぶんせんこうおおなが)と呼ばれる品種の人参で、一般的な人参よりも長く太いという特徴があります。

国分鮮紅大長の中でもより長く成長し、国内でもトップクラスの長さを誇ることから大塚にんじんは「幻の人参」と呼ばれています。

大塚にんじんが長く育つ理由

大塚にんじんが長くなる理由は「のっぷい」と呼ばれる市川三郷町大塚地区ならではの土壌にあります。

「のっぷい」はきめ細かい火山灰が堆積した肥沃ひよくな土壌のことで、にんじんの育成を阻害する石がほとんどありません。

そのため通常の国分鮮紅大長が60cmほどであるのに対し、大塚地区では80cm~120cmに達するとても長いにんじんが育ちます。

大塚にんじんは地域おこしで再注目される

大塚地区では明治期よりにんじんやごぼうなどの野菜が栽培されていましたが、昭和30年代より徐々に果樹栽培への移行が始まり、2000年頃までに大塚にんじんを栽培する農家は3軒にまで減少してしまいました。

しかしその後、地域おこしの一環として特産野菜の見直しが進められ、品評会を開催するなどPR活動が行われるにつれて、大塚にんじんの作付面積は徐々に増加。現在では毎年大塚にんじん収穫祭りなどのイベントが開かれ、市川三郷町の特産品として全国の注目を浴びています!

「大塚にんじん」3つの特徴

  1. 驚異的な長さ
  2. 豊富な栄養素
  3. 独特な風味がある濃厚な味わい

80cm~120cmにも及ぶ長さ

画像:ヘルシーレシピ

 

大塚にんじんの特徴と言えば、濃く鮮やかなオレンジ色に加えて、ごぼうと見間違えるほどの驚異的な長さです。

通常のにんじんが7~10cm程度であるのに対して、大塚にんじんは80~120cmにまで成長します。

この長さの秘訣は先述した「のっぷい」と呼ばれる肥沃な火山灰で栽培されていることに加え、耕作機の改良によって深さ1mほどまで施肥出来るようになったためでもあります。

豊かな土壌と農具の改良が、より長くより太い大塚にんじんを生み出しています。

豊富な栄養素

大塚にんじんは一般的なにんじんに比べて栄養価が高くなっています。

主な栄養素を比較すると、β-カロチンは1.5倍、ビタミンB2は3倍、ビタミンCは2.3倍、カリウムは1.4倍、食物繊維は3.4倍となっています。

一般的なにんじんと大塚にんじんの栄養素比較(いずれも100gあたり)

一般的な人参大塚にんじん
カリウム300mg630g
ビタミンB20.06mg0.18mg
ビタミンC6mg18mg
β-カロテン8600μg12,900μg
食物繊維2.8g4.2g

これらの栄養素のうち特に注目したいのはβ-カロチンです。

β-カロチンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持する他、風邪や感染症を予防する効能があるとされています。大塚にんじんの収穫される冬にぜひ摂っておきたい栄養素の一つです。

独特な風味がある濃厚な味わい

大塚にんじんは人参本来のしっかりとした香りと独特な風味や甘さが特徴です。

味が通常のにんじんよりも濃厚であるため、生でも美味しく食べられる他、煮物や炊き込みご飯、山梨県の名物ほうとうなどの汁物にも使え、大塚にんじん独特のまろやかな甘みを楽しめます。

また、大塚にんじんの独特な風味と甘みを活かして、乳酸発酵された大塚にんじんジュースなども販売されており、幅広い調理法で楽しむことが出来ます。

大塚にんじんの収穫時期は12月頃

大塚にんじんの収穫時期は12月頃で、夏まきの通常のにんじんと同じ時期となっています。

一般的な人参が春と夏に種をまくのに対して、大塚にんじんは夏にしか種をまきません。

収穫時期
春まき人参7月上旬〜8月下旬
夏まき11月上旬〜2月下旬
大塚にんじん(夏)12月頃

そのため大塚にんじんが収穫され市場に出回るのは冬の一時期となります。

参考

収穫時期には直売所が賑わう他、大塚にんじん収穫祭りなどのイベントも開催され、市川三郷町における冬の風物詩となっています

大塚にんじん収穫祭

市川三郷町では毎年12月頃に大塚にんじん収穫祭を開催しています。

2019年の開催日時は12月14日土曜日の午前9時から正午までとなっており、今後もこの時期に開催することが予想されます。

残念ながら2020年は新型コロナウイルスの影響で中止

大塚にんじん収穫祭では、

  • 大塚にんじんの直売
  • 品評会
  • 試食コーナー
  • 抽選会
  • 収穫体験

など様々なイベントが執り行われます。

目玉イベントとして特性フライヤーを使っての一本揚げパフォーマンスが行われ、1m近くある大塚にんじんが一本丸々豪快に素揚げされます。その他大塚にんじんをテーマにしたスイーツなどを提供する意欲的な模擬店も多数出店します。

開催場所はみたまの湯

2019年、2020年の開催場所は、市川三郷町大塚地内「みたまの湯駐車場」となっています。

公式サイトhttp://www.mitamanoyu.jp/
営業時間10時00分~22時00分
住所 山梨県西八代郡市川三郷町大塚2608
MAP

バスを利用する場合は、JR身延線甲斐上野駅から歌舞伎文化公園へ向かい、そこから無料のシャトルバスが運行しています。

運営事務局では混雑を避けるためシャトルバスの利用が推奨されていますので、イベントに参加したいという方はシャトルバスで会場へ向かうのがおすすめです。

大塚にんじんを購入できる場所

大塚にんじんは毎年12月頃から市川三郷町の直売所で販売される他、ネット通販でも購入が可能です。

直売は、大塚にんじん収穫祭で直売所が設けられるほか、「みたまの湯内のっぷい農産物直売所」にて購入することが出来ます。

通販

通販で購入する場合は、JA全農やまなし運営の「フルーツ王国やまなし」で購入が可能です。

大塚にんじん|フルーツ王国やまなし

期間限定の珍しい商品ですので、直売所を訪れる時期によっては売り切れていたり販売が終わっている場合がありますので注意してください。

大塚にんじんの値段は?

大塚にんじんの値段は、直売所・通販で値段が大きく変わります。

大塚にんじん収穫祭りや直売所で購入する場合、2kgにつき1,000円程度、通販で購入する場合の値段は高くなり、「フルーツ王国やまなし」にて2kgにつき2,500円となっています(2020年12月23日時点)。

値段(2kgあたり)
直売所1,000円
フルーツ王国やまなし2,500円

2kgは大塚にんじん4~5本分にあたります。

通販だとややお高めですが、なかな手にすることができない幻の大塚にんじんなので、直売所まで行くことが出来ない方は通販を利用することをおすすめします。

年によって価格が変動する可能性がありますので、購入の際はご注意ください。

まとめ

大塚にんじんは大塚地区でしか採れない上、冬の一時期にしか出回らない幻のにんじんです。

濃厚な味わいで香りもよく、栄養価も高いとあっては、一度は手に入れ食べてみたい逸品です。興味を持たれた方はイベントや直売所、通販などを利用して、是非とも購入されてはいかがでしょうか。

その驚異的な長さに驚くとともに、独特の風味とまろやかな甘さに舌鼓を打つこと間違いなしです。

▼大塚にんじんを購入する▼

大塚にんじん|フルーツ王国やまなし

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