乾徳山 恵林寺は必勝祈願に強い御利益が期待できる仏像が祀られていることで知られています。
境内にある宝物館では国の名称に指定された庭園や、戦国時代に活躍した武田軍ゆかりのものを目にすることができるため、観光スポットとしても魅力的なスポットです。
本ページでは乾徳山 恵林寺の御利益・御朱印・参拝レポートを画像付きでご紹介いたします。
これから乾徳山 恵林寺を参拝しようと考えている方は是非参考にしてください。
【乾徳山 恵林寺】住所・参拝時間・駐車場情報ほか
ホームページ | 乾徳山 恵林寺 |
住所 | 〒404-0053 山梨県甲州市塩山小屋敷2280 |
電話番号 | 0553-33-3011 |
アクセス | 車 勝沼I.Cより23分 |
参拝時間・混雑状況など
参拝時間 | 8:30〜16:30 |
休館日 | 年中無休 *宝物館は12月〜3月の間 木曜日休館 |
お祭り情報 | ・信玄公祭り 4月12日 ・開山夢窓国師毎歳忌 9月30日 |
混雑状況 | 土日祝 やや混雑あり |
バリアフリー | 境内 車イス移動可 |
拝観料
恵林寺・宝物館 共通券 | 大人:700円 |
高校生:400円 | |
小・中 200円 | |
恵林寺 | 大人:300円 |
小〜高校生:100円 | |
宝物館 | 大人:500円 |
高校生:400円 | |
小・中:100円 |
御朱印・お守り
御朱印 | 500円 |
お札・お守り | 500円 |
おみくじ | 100円 |
駐車場(50台)
乾徳山 恵林寺の駐車場は、山門前と境内の右側にあります。
【乾徳山 恵林寺】とは
読み方: けんとくさん えりんじ
乾徳山 恵林寺は、武家の将軍である二階堂 貞藤(にかいどう さだふじ)が、1330年に禅僧の夢窓疎石(むそうそせき)を招いて開山した、臨済宗妙心寺派(りんざいしゅう みょうしんじは)のお寺です。
戦国時代には、武田信玄が建物の再興に尽力したため、その後は武田家の先祖を供養するお寺(菩提寺)となっており、山梨県内でも歴史が深いお寺であることから、甲斐百八霊場の8番目にも登録されています。
まずはメインの恵林寺を拝観
乾徳山 恵林寺に到着したら、まずはメインのお寺である恵林寺を拝観。
お寺の中にでは、
- 御利益のある武田信玄にまつわる仏像
- 乾徳山 恵林寺の創設に関わった名僧
- 夢窓国師が手掛けた庭園
などを見ることができます。
枯山水で表現された方丈庭園
寺院内に入ってまず目にするのが白い砂が敷き詰められた「方丈庭園(ほうじょうていえん)」。
方丈庭園では、砂で水を表現する枯山水式(かれさんすい)という手法が使われており、京都の寺院に見るようなスッキリとした庭園の景色を楽しむことができます。
方丈庭園は通路の脇にあるので、なんとなく歩いていると見逃してしまうこともありえます。通路を歩いて外が見えたら必ず辺りを見渡しましょう。
歩くと音が鳴るうぐいす廊下
方丈庭園を観覧しながら歩いた先には、体験型の見どころである「うぐいす廊下」があります。
うぐいす廊下は、歩くとうぐいすの鳴き声のように「キュッ キュッ」と床が鳴る廊下で、その昔は侵入者のためのトラップとして役割を持っていた古来の危険探知機。
現在でもその探知力は健在で、1歩進むだけでも大きな音が廊下に響き渡ります。
「なぜ音が鳴るのか。」と考えたり、「どうやったら音がならないのか。」と歩き方を工夫してみるのもおすすめ。
子どもはもちろん大人にも大変興味深いスポットです。
うぐいす廊下は撮影禁止となっています。
必勝祈願に期待大!武田信玄をモデルにした武田不動尊
うぐいす廊下を通った先では、お堂に納められた武田不動尊(たけだふどうそん)を拝むことができます。
武田不動尊は、武田信玄が生きていた頃に自分の姿を模して造らせたという仏像で、胸には武田信玄の髪の毛が塗り込まれているとのこと。
不動明王には「煩悩退散」「厄除け」「必勝祈願」などの御利益があるとされていますが、武田不動尊においては、戦で何度も勝利を治めてきた武田信玄の姿をされているので、必勝祈願にはかなり強い御利益が期待できると考えられます。
ここぞという勝負時の前にお参りすれば、きっと力を貸してくれるはずなので、受験や面接などがある際は事前にお祈りにいきましょう。
堂内は撮影禁止です。
夢窓疎石が手掛けた国の名勝指定「恵林寺庭園」
お寺の裏手側に進んだ場所には、夢窓疎石(むそうそせき)が手掛けた「恵林寺庭園」が広がっています。
夢窓疎石は、京都にある天龍寺や西芳寺(さいほうじ)などの庭園を手掛けており、その手掛けたものの多くが国の名勝に指定されているほどの実績ある僧侶です。
恵林寺庭園も国の名勝に指定されており、自然の景観の中に石が点在する独特な景色からは、厳かでありながら柔らかな雰囲気を感じとることができます。
近くにはベンチが用意されているので、じっくりと見たい方は座りながら観賞すると◎。
秋は紅葉のスポットとしても知られていますので、恵林寺庭園の秋の様子を知りたい方は以下の記事をチェックしてください♪
参拝が終わったら拝観入り口でお守りや御朱印を授かる
各スポットを回ったら、拝観入り口でお守りや御朱印を授かりましょう。
お守りには通常のものとは別に「きずな守り」や「勝守り」などが取り扱われています。
御朱印に書かれているのはもちろん「武田不動尊」
書体にも武田不動尊を思わせる力強さが現れているので、持っているだけで強力な必勝祈願の御利益を授けてくれそうです。
信玄公宝物館で武田軍ゆかりの品々を観賞しよう
恵林寺内を拝観したら、お寺の右側にある信玄公宝物館を拝観することをオススメします。
信玄公宝物館には、武田軍にゆかりのある武将の肖像画や戦の資料となる物が治められており、武田軍を通して戦国時代を深く知ることができる。
中には、実際に使われていた刀や鎧も展示されているので、子どもや歴史に関心がない人も興味を持って拝観することが可能です。
館内は撮影禁止なので、残念ながら展示品の数々を紹介することはできません。
展示の詳細が気になる方は、信玄公宝物館のホームページで実際にどのような品々が展示されているのかチェックしましょう。
信玄公宝物館のホームページ
【乾徳山 恵林寺】境内のほこらや建物
乾徳山 恵林寺の境内には、他にも見逃せない建物があります。
開山堂
開基堂(かいきどう)は、乾徳山 恵林寺の開山に関わった夢窓疎石などの木像が治められています。
四脚門(国指定の重要文化財)
四脚門は(しきゃくもん)は別名、赤門と言われる乾徳山 恵林寺の門です。
徳川家康に再建されたとも言われており、国の重要文化財に指定されています。
三門(県指定重要文化財)
山門は四脚門のさらに奥に建てられている門で、県の重要文化財に指定されています。
三重の塔
三重の塔は境内の左奥にあります。
明王殿
明王殿は常に閉まっており、後ろには武田信玄の墓地が安置されています。
【乾徳山 恵林寺】Googleローカルの評判・口コミ
戦国時代の三門は悲劇の現場ですが、今はとても静かで美しい庭園が心洗われます。
何度でも行きたい所です。
武田信玄の菩提寺だけあって、厳かな雰囲気が漂い建築物もどれも立派です。
有料で武田信玄の墓所や庭園、本堂内を観ることができます。
武田信玄が眠る静かなお寺。ウグイスが鳴いたような音がするうぐいす廊下が静かさの中で響き歴史を感じました。お庭の枝垂れ桜がとても綺麗で見惚れてしまいます。お土産屋さんやちょっとした甘味やお食事もあり全体的に小規模ですが、ゆったりとした時間を過ごせリラックス出来る空間が素晴らしかったです。
歴史的趣を感じられ 落ち着く場所です
内観を撮影できませんが 歴史や武田信玄公を好きな方は ぜひ足を運んでいただきたいです
近くに食事やお土産を買える場所もあります
毎月の第2日曜日は座禅会を開催
乾徳山 恵林寺では、毎月の第2日曜日の15:00〜16:00の間で座禅会を開催しています。
参加費用は無料で年齢制限もありません。
お坊さんが丁寧に座禅を教えてくれるので、初心者の方も気軽に参加することが可能です。
瞑想や座禅に興味がある方は、ぜひ参拝と合わせて利用してみてください。
まとめ
乾徳山 恵林寺は、甲州市にある観光スポットとしても有名なお寺です。
恵林寺内の拝観では、武田信玄の姿をした武田不動尊や、数々の国の名勝を手掛けた夢窓疎石による庭園などを目にすることができ、信玄宝物館では武田軍にゆかりのある展示物を拝観することが可能です。
中でも恵林寺内に祭られた武田不動尊は、当寺院でしか拝むことができない仏像であり、必勝祈願には強い御利益が期待できます。
乾徳山 恵林寺は、様々な貴重なものを拝観すると同時にお祈りができる一石二鳥のスポットですので、ぜひ一度足を運んでください。