山梨岡神社の基本情報
読み方:やまなしおかじんじゃ
山梨岡神社は、古墳時代に全国的に蔓延していた、疫病や災害を沈めるために創建された神社です。
元々は御室山(みむろさん)の山頂に建てられていた無名の神社でしたが、後に御室山のふもとにあった、梨の林を切り開いた所に場所を移したため、「山梨岡神社」として名付けられました。
この山梨岡神社ができるまで、「山梨」という言葉がなかったため、山梨岡神社は山梨の語源発祥の地として知られています。
また、拝殿の奥にある本殿は室町時代に建てられた歴史ある建造物であるため、国指定の重要文化財に登録されています。
御朱印 | なし(春季大祭時あり) |
お札・お守り | |
おみくじ |
参拝時間 | 24時間 |
住所 | 〒406-0015 山梨県笛吹市春日居町鎮目1696 |
電話番号 | 055-261-3342(教育委員会文化財課文化財担当) |
アクセス | 徒歩 石和温泉駅より10分 車 一宮御坂I.Cより20分 |
マップ |
駐車場情報(約10台)
山梨岡神社の駐車場は社務所の前にあります。
駐車スペースは狭く白線などもないので、他の参拝者がいる場合は注意しながら車を止めましょう。
山梨岡神社のご祭神とご利益
ご祭神の名前をクリックするとそれぞれのご利益をご覧いただけます。
おおやまつみのみこと
- 農業守護
- 山林守護
- 商売繁盛
- 安産など
わけいかずちのかみ
- 落雷除け
- 火難除け
- 厄除け
- 家内安全など
たかおかみのかみ
- 祈雨
- 止雨など
お祭り
- 春季大祭 4月4日、5日
【参拝レポ】山梨岡神社の拝殿には守護や難除けの神様が祭られている
山梨岡神社は元々、疫病や災害を沈めるために建てられた神社であるためか、拝殿には守護や難除けといった、人々を守る御利益を持った神様が3体が祭られています。
中には、山に降る雨の量をコントロールし、土砂崩れやかんばつから地域そのものを守ってくれるありがたい神様も存在。
自分だけでなく、身近な人たちも守ってもらえます。
拝殿の左わきには稲荷神社
また、拝殿の左わきには、様々なお願い事を聞いてくれる、稲荷神社(いなりじんじゃ)が祭られています。
金運アップや良縁へのご利益が期待できます。
山梨岡神社では文化財や天然記念物が見られる
山梨岡神社の境内では、
- 無形民俗文化財の「大々神楽」
- 市が指定する天然記念物「山梨岡神社のフジ」
- 7年に一度見られる妖怪 「虁の神(きのかみ)」
といった文化財や天然記念物を間近で見ることができます。
無形民俗文化財の「大々神楽(だいだいかぐら)」
昭和42年に県指定の無形民俗文化財に指定された、山梨岡神社の大々神楽(大きな神楽殿)は「武田信玄出陣の神楽」とも言われ、武田家御用達の祈願所として役割を果たしていたとされています。
特別な装飾などはありませんが、戦国武将が利用した神楽殿であるからか、他の神楽殿とは少し違った凛としたたたずまい。
普段は全く使われることがない神楽殿ですが、山梨岡神社の春のお祭り(4月4〜5日)の昼と夜では、日本神話を表現した数々の舞が披露されているとのこと。
舞はもちろん、普段の神楽殿とはまた違った風景が楽しめるので、興味がある人はお祭りの当日にも訪れてみましょう。
笛吹市が指定する天然記念物「山梨岡神社のフジ」
山梨岡神社の境内には、市の指定天然記念物である、通称「山梨岡神社のフジ」があります。
高さは3.5m以上にもなり、周囲の木々に巻き付きながら今も高さを更新中。
横への広がりも壮観で、設置された鉄柵をおおってってしまうほどのボリューム感があります。
下から見ると、鉄柵越しに垂れ下がったフジの花びらをしっかりと観覧できるので、遠くからだけでなく近づいてみるのもオススメ
山梨岡神社のフジの見頃時期は4月下旬〜5月中旬です。
満開時はピンクの花びらが境内に一層際立つので、山梨岡神社の参拝と合わせて花見を楽しむことができます。
7年に一度見られる妖怪 「虁の神(きのかみ)」
山梨岡神社には7年に一度、春例祭の日(4月4〜5日)にだけ見ることができる、虁の神(きのかみ)の掛け軸や木像が祭られています。
虁の神は中国の神話に出てくる妖怪で、日本で祭っているのはこの山梨岡神社のみ。
なぜ山梨岡神社に祭られているのか、また、誰がどんな目的で祭ったのかもわからないという謎に満ちた存在ですが、希少価値が高いため町指定の文化財に指定されています。
虁の神のご利益
中国の神話では、妖怪として扱われている虁の神ですが、実は「雷除け」「魔除け」といった御利益も持っているとのこと。
山梨岡神社は神主さんが不在のため、今回は公開する年の詳細を知ることができませんでしたが、春例祭の日であれば、神主さんや周辺に住む人々から公開する年の情報をGETできるかもしれません。
【山梨岡神社】境内のほこらや御神木など
山梨岡の神社の境内には、他にもほこらや御神木などがあります。
石尊大権現
石尊大権現は不動明王が姿を変えて現れた神様。
奥には慰霊碑も祭られており、亡くなった人の魂と共に人々を見守っています。
石碑を巻き込んだ御神木
境内には、石碑を巻き込みながら成長した御神木が立っています。
他の神社でも見ることができない光景なので、参拝と合わせて見に行ってみましょう。
郡石(こおりいし)
山梨岡神社の郡石は、山梨県の要石(かなめいし)とされる石です。
要石は災害などをしずめる役割があるとされています。
4月4と4月5日は山梨岡神社の春季大祭
山梨岡神社では4月4日と5日に、春のお祭りを開催。
出店や神楽殿で舞が披露されたり、年度によっては、謎の妖怪である「虁の神」の木像が公開されます。
当日は社務所も開かれるので、普段入手できない御朱印やお守りもこの機会に手に入れることができます。
【山梨岡神社】Googleローカルの評判・口コミ
自然豊かな場所です。
祭りも年1にありとても楽しいです。
素晴らしい場所だと思います
車は停めれるが手前の道がかなり狭いので注意。
春の藤は素晴らしい!
藤の花の季節はとても綺麗です。
花の香りも良い。
昔は敷地内に保育園がありました。
まとめ
山梨岡神社は、守護や難除けに強い御利益を持った神社です。
山梨という名称が初めて使われた神社であり、境内には歴史的、文化的にも貴重なものが置かれています。
貴重なものの中には、日本でも当神社にしか祭られていない、虁の神の木像や掛け軸があるため、山梨岡神社は全国的に見ても珍しい神社の1つに数えられるでしょう。
歴史がある中に、謎めいたところもある不思議な山梨岡神社は、神社仏閣好きの人以外にも刺さること間違いなし。
是非一度足を運んでみてください。