南アルプス市の高尾という山奥には「高尾穂見神社(たかおほみじんじゃ)」があります。
高尾穂見神社はその昔、近隣地域の田畑を守る神様として祭られ、多くの信仰を集めた神社とされていました。
現在は参拝者も減ってしまったため、宮司さん不在の神社となってしまいましたが、実は満足度高めの「穴場の神社」となっています。(日曜のお昼時に行きましたが、参拝者は1人もいませんでした。)
高尾穂見神社のGoogleの口コミは軒並み高評価。↓
無人で知っている人も少ないのに評価は 4.5
不思議ですよね。
今回は高尾穂見神社の口コミが良い理由を実際に行って調べてみました。
参道や境内の様子も撮影していますので、是非参考にしてください。
高尾穂見神社の参拝時間・住所・アクセス
参拝時間 | 24時間(外灯なし) |
おみくじ | なし |
御朱印 | なし |
お札・お守り | なし |
ご祈祷 | なし |
住所 | 山梨県南アルプス市高尾498 |
アクセス | 車 南アルプスI.Cより約30分 |
駐車場 | 約100台 |
- 甲府駅からは約50分
- 南アルプス市内からも車で20分程度
高尾穂見神社とは
読み方:たかおほみじんじゃ
高尾穂見神社は、山梨県と長野県の県境に流れる「釜無川(かまなしがわ)」沿いの田畑の守護を目的として創建された神社です。
お米や野菜といった作物の豊作を願って、「五穀豊穣(ごこくほうじょう」「農業守護(のうぎょうしゅご)」といった御利益を持つ、3つの神様がお祭りされているのが特徴。
現在残っている拝殿(参拝する場所)は江戸時代初期に建てられたもので、歴史的にも価値が高いとされています。
祭られている神様と御利益
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
- 「芸能上達」
- 「商売繁盛」
- 「五穀豊穣」
- 「家内安全」
- 「産業興隆」など
稚産霊神(わかむすびのかみ)
- 「開運招福」
- 「子孫繁栄」
- 「五穀豊穣」
- 「農業守護」
- 「災難除け」など
保食大神(うけもちのおおかみ)
- 「子宝」
- 「安産」
- 「農業守護」
- 「安産」
- 「家内安全」など
3つの神様は農業関係だけでなく、「商売繁盛」といった日常生活に関する御利益も備えているので、商売をされている方には特におすすめです。
お祭り
- 5月3日:春季例祭『太太神楽(だいだいかぐら)』
- 11月22日・23日:秋季例大祭『太太神楽(だいだいかぐら)』
高尾穂見神社の口コミ(Google★4.5)
高尾穂見神社を紹介する前に、Googleの口コミを紹介します。
落ち着いた古い神社です。
神楽殿がすばらしい。評価: 5.0
山奥の精気を身体で感じることのできる素晴らしい場所。
11月のお祭りは今も盛大に行われている。評価: 5.0
ひっそりと森の中に佇む神社。
聞こえるのは風と鳥の声のみ。訪れる人も少なく、昼でも何か出そうな神秘的な雰囲気をまとった神社です。
春は桜が綺麗で、花見に訪れる人も多くいます。評価: 5.0
最高✨行けば解る(笑)
評価: 5.0
高尾穂見神社の駐車場と参道
*参道とは、神社やお寺に向かう通りの事をいいます。
まずは駐車場。高尾穂見神社の駐車場は、参道の脇にあります。
いきなり広大な敷地で、山も開けているので開放感抜群です!(深呼吸推奨)
鳥のさえずりが聞こえたりと、のどかな田舎の風情を満喫できます。
駐車場の位置によっては遠くに富士山を見ることもできます。(今回は天気の関係で見ることができませんでした。)
神社から見える富士山は御利益も期待できそうですね。
駐車場からは直接神社の境内に行くことができますが、せっかくなので鳥居をくぐって行く事にしました。
山奥とは思えない立派な参道です。
鳥居の前には手や口を洗って清める「手水舎(ちょうずや)」が設置されていました。
*手水舎は「ちょうずしゃ」「てみずや」「てみずしゃ」とも言われます。
こちらの手水舎は神社の境内のかなり前に設置されています。(水が枯れていたので利用することはできませんでした・・)
鳥居は立派な朱色をしています。
のどかな自然によく映えますね。
お辞儀をして鳥居を潜ります。
右手にはちょっとしたベンチと水飲み場があります。
歩くのに疲れたらちょっと一息。空気が新鮮過ぎて日頃のストレスを忘れさせてくれます.
トイレもありましたが現在は閉鎖されています。周辺にはトイレらしきものは見当たりませんでしたので、神社に来る前に済ませておくことをおすすめします。
再び参道を歩くと、今度は歴史を感じる門がお出迎え。
ここもお辞儀をして通過します。
門をくぐると階段が見えて現れます。
両側には手すりがありますので、足腰に不安がある方は利用しましょう。
いよいよ神社の境内に入ります。
高尾穂見神社の境内
境内(けいだい)とは神社やお寺の敷地内のことです。
階段を上がると、神社の境内が広がっていました。
不思議なことに参道より冷たい空気を感じます。神聖な空気が一気にしてきました。
境内を神社の建物が囲っています。
普段は使われていないようですが、お祭りの際はお札やお守りを渡してくれる「社務所(しゃむしょ)」の役割をもっています。
作物を奉納している神馬
境内の入り口左には、「神馬」が奉納されています。
以前は作物が取れたお礼として、神馬を納めるといった風習があったそうです。
他の神社では見られない、豊作祈願の神社ならではの光景ですね。近くでみると神馬のお顔もしっかりと拝見することができます。
立派な神楽殿
神馬の横には、明治24年に建立された立派な神楽殿が存在感を放っていました。
特徴的な屋根をした木造建築で見応え有り。歴史的にも価値がある神楽殿ですので、建造物が好きな人にもオススメです。
普段は使われていませんが、毎年の5月と11月に行われる例大祭『太太神楽(だいだいかぐら)』では、この神楽殿で神楽が披露されています。
口コミでは「神楽殿が良かった」というコメントもありましたが、実物で見ると確かに雰囲気がありました。
巫女が舞う舞殿
神楽殿の反対には小さな舞殿(まいどの)がありました。
こちらの建物も普段は利用されていませんが、お祭りでは巫女さんが舞を披露する、舞台として活用されているそうです。
高尾穂見神社の拝殿を参拝
境内をぐるっと見回したので、最後に拝殿で参拝を行います。
歴史を感じる建物なので御利益も強そう。他に参拝者がいないので、神様としっかりと向き合えた気がします。
高尾穂見神社の例大祭 太太神楽(だいだいかぐら)
高尾穂見神社は普段参拝者が少ない穴場的な神社ですが、5月と11月に行われるお祭り「太太神楽」には多くの人が集まります。
普段使われることがない神楽殿や舞殿で、貴重なお神楽や巫女さんによる舞を観覧することができるので、いつもと違った賑わいのある高尾穂見神社を堪能することができます。
また、11月22・23日に行われるお祭りでは「資本金貸し」といった、日本でも珍しい行事に参加することができます。
興味がある方は是非足を運んでみてください。
「資本金貸し」は商売繁昌・家内繁昌の元手となる資本金を神社から借り、翌年には倍にして返すという風習で、2千円をそえて申し込むと「金百萬円」と書かれたお札と千円が資本金として戻されるというものです。
実際にお金を貸してくれるわけではありませんが、特別なお札を受け取れるので御利益もありそう。
一種のお守りとしてお家に置いておきたいですね。
高尾穂見神社の参道でお花見ができる(桜:3月4月)
高尾穂見神社はお祭りだけでなく、3月4月は桜も楽しめます。
参拝と合わせてくる方も多いようですね。
他の桜の名所よりも人混みが少ないのでじっくりと観覧できます。
まとめ
- 境内に入る前から澄んだ空気でストレス解消
- 境内に入るとヒヤっとするくらい神聖な空気を感じることができる
- 歴史を感じる神馬・神楽殿・舞殿
- 人がいないのでゆっくり参拝できる
- (例大祭 太太神楽)
- (春は桜でお花見ができる)
個人的には南アルプス市内でも感じることのできないうまい空気と人がいないことでゆっくり参拝できたことにとても満足です。
興味のある方は高尾穂見神社に是非参拝してみてください!