柏尾山 大善寺は山梨県を代表する観光寺の1つで、境内では国宝や重要文化財を拝むことができます。
柏尾山 大善寺は別名「ぶどう寺」とも呼ばれており、建物内ではぶどうにまつわる仏像が納められていたり、ぶどうを使ったお土産が買えたりと、全国的にも珍しい魅力あり。
本ページでは柏尾山 大善寺のご利益・御朱印・参拝レポートを画像付きでご紹介いたします。
これから柏尾山 大善寺を参拝しようと考えている方は是非参考にしてください。
【柏尾山 大善寺】アクセス・拝観料・駐車場情報ほか
ホームページ | 柏尾山 大善寺 |
住所 | 〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼3559 |
マップ | |
電話番号 | 0553-44-0027 |
アクセス | 車 勝沼I.Cより2分 |
拝観時間・料金ほか
拝観時間 | 4月〜11月 9:00〜16:30 |
12月〜3月 9:00〜16:00 | |
拝観料金 | 大人 500円 子ども 300円 |
お祭り情報 | 藤切会式大祭典 5月8日 鳥居焼き祭典 10月第1土曜日 |
混雑状況 | なし |
バリアフリー | なし |
※柏尾山 大善寺は、境内の散策が無料となっていますが、見どころのメインである本堂内を観覧するためには拝観料が必要です。
御朱印・お守り
御朱印 | 300円 |
お札・お守り | 500円 |
おみくじ | 100円 |
駐車場(40台)
柏尾山 大善寺の駐車場は大善寺の左側にあります。
【柏尾山 大善寺】とは
読み方: かしおさん だいぜんじ
柏尾山 大善寺は、奈良時代のお坊さん「行基(ぎょうき)」が718年に開山した真言宗智山派(しんごんしゅう ちざんは)のお寺です。
行基が当寺院の近くにある、日川渓谷で修行をしていた際、ぶどうを持った薬師如来(やくしにょらい)が現れたため、信仰の対象としてお祭りするためにその姿の仏像を自分の手で造り、後に大善寺が建設されたと言われています。
また、行基は周辺住民にぶどうの作り方を伝え広めたことから、大善寺は甲州ぶどう発祥の地と言われ、別名「ぶどう寺」とも呼ばれています。
【柏尾山 大善寺】1番の見どころは国宝に指定された本堂の薬師堂
柏尾山 大善寺にある本堂は、当寺院の最も重要な仏像である薬師三尊像(やくしさんぞんぞう)が安置されていることから、「薬師堂(やくしどう)」と名付けられ、築720年以上が経っていることから、関東周辺で最も古い建物として国宝に指定されています。
堂内には神秘的な暗さが漂っており、本堂の周りをぐるっと一周するように、十二神将(じゅうにしんしょう)や月光菩薩などの様々な仏像を拝む事ができます。
残念ながら堂内は撮影禁止となっているので、写真で詳細を伝えることはできませんが、私自身、山梨県にあるお寺の中で最も感動を覚えた場所ですので、ぜひ実際に足を運んで自身の体で神秘性を感じ取ってください。
秘仏の薬師如来(葡萄薬師)は5年に一度ご開帳
出典元:大善寺パンフレット
本堂の薬師堂には、当寺院の秘仏であるぶどうを持った「薬師如来(葡萄薬師(ぶどうやくし)」が納められています。
この薬師如来は、普段の拝観で見ることはできませんが、5年に1度はご開帳され特別拝観として実際に目の前で拝む事が可能です。
ぶどうを手にした薬師如来は、他のお寺ではまず見られないので、仏像好きには必見の価値があるはず。1年に一回は柏尾山 大善寺のホームページを確認し、ご開帳の日をチェックしましょう。
本堂を拝観したら大善寺内をお参り
大善寺内では、御利益のある仏様を拝んだりお守りや御朱印を授かる事ができます。
柏尾山 大善寺で作られたワインやジュースをその場で試飲することができ、そのまま購入する事もできるので境内を散策した後の休憩に利用するのもおすすめです。
柏尾山 大善寺は境内を総称して呼ぶものであり、この建物は「大善寺」と言われます。
金運上昇に強い御利益がある「厄除弁財天」
厄除弁財天(やくよけべんざいてん)は厄除けと開運に力があり、中でも金運上昇には強い御利益があるとされています。
山梨県内の七福神を巡礼する「甲州東郡七福神」の1体にも数えられているため、御利益はお墨付き
他にも商売繁盛や子授けといった御利益があります。
厄除弁財天のご利益
- 金運上昇
- 厄除け
- 商売繁盛
- 子授け
- 長寿延命など
お願い事をかける護摩木あり
厄除弁財天のすぐワキには、願い事を書いて祈願する護摩木が用意されています。
お願い事を書いた護摩木は、後にお坊さんが火にくべて祈祷してくれるので、手を合わせてお祈りをするよりもさらに強い御利益が期待できます。
「是が非でも願いを叶えたい!」という強い気持ちがある人はぜひ利用しましょう。
護摩木
- 1本 200円
【柏尾山 大善寺】御朱印やお守りを授かろう
柏尾山 大善寺には「薬師如来」と「弁財天」の2種類の御朱印が用意されています。
お守りやお札の種類も多く、中には身に付けやすいキーホルダーやストラップ形のお守りも存在。用途に合わせた使い方ができるので、自分用だけでなく家族のために授かるのもオススメです。
お土産に最適!柏尾山 大善寺の自家製ワインとジュース
柏尾山 大善寺は、境内の近くでぶどうを栽培しており、自家製で製造したワインや果汁100%のジュースを販売しています。
山梨県のワインの産地である、甲州勝沼産のぶどうが使用されているので、味は申し分無し!
「味が気になる」という人は、ワインもジュースも1杯300円で飲ませてもらう事ができます。
自家製ワインとジュース
- 弁財天ワイン 800円〜
- 寺院自家製ワイン 1,500円(白・赤)
- グレープジュース 800円〜
県指定文化財の庭園を覗む
大善寺の中からは県指定の文化財である庭園を見る事ができます。
江戸時代初期の手法で構成されたと言われる庭園の雰囲気はなんとも優雅。
季節によって表情が変わるので、大善寺に足を運んだ際は必ずチェックしておきたいスポットです。
【柏尾山 大善寺】建物
柏尾山 大善寺には他にも様々な建物や仏像があります。
行者堂(ぎょうじゃどう)
行者堂には、山にこもって修行をする修験道(しゅげんどう)の開祖である、役行者(えんのぎょうじゃ)が祭られています。
県指定文化財の山門
柏尾山 大善寺の山門は、元々1704年に創建されましたが火事によって焼失。
その後1798年に現在の山門が再建され、県指定の文化財として柏尾山 大善寺のシンボルになっています。
楽屋堂(がくやどう)
楽屋堂は、本堂である薬師堂の目の前にある建物です。
堂内には実際に入る事ができ、中には仏像が安置。
物音がなくとても風通しが良いので、お祈りや瞑想をするには最適のスポットとなっています。
柏尾山 大善寺は民宿として利用できる
柏尾山 大善寺は「史蹟民宿」として実際に宿泊する事が可能です。
食事では山梨の特産が使われた、ボリュームある家庭料理を食べる事ができ、ホテルとはまた違った、お寺ならでは空間で静かな一時を満喫する事ができます。
柏尾山 大善寺の宿泊情報
宿泊料金 | 1泊2食付 5,980円〜 |
部屋数 | 和室(3部屋) |
洋室(5部屋) | |
チェックイン | 15:30〜19:00 |
チェックアウト | 10:00 |
入浴時間 | 17:00〜23:00 |
館内設備 | ドライヤー・ボディソープ・シャンプー |
部屋設備 | テレビ・エアコン・Wi-Fi |
【柏尾山 大善寺】Googleローカルの評判・口コミ
別名ぶどう寺、歴史を見つめてきた寺だった。
高台にあるので、南アルプスが一望でき素晴らしい。
国宝の薬師堂、観る事はできなかった葡萄薬師、薬としての甲州ぶどう、正に最高でした。薬師堂の柱の江戸時代のイタズラ書き、奥が深いなーと、思いました
国宝のご本堂に続く階段を彩る紅葉が、とてもキレイでした。
甲府盆地を一望できる、眺めの良いお寺です。座って眺望を楽しめる展望所もあります。
1杯¥300で、文化財指定の庭園を眺めながら、ワインをいただくことも出来ます。ワインは、昔は薬だったんですね。
さすがぶどう寺です。
甲州ブドウ発祥の寺であり、人気ドラマ『逃げ恥』の撮影現場でもあります。
もともとこの地にブドウを広めたのは行基でした。彼がこの地で夢にブドウを持った如来さまが現れたようで、それから行基がブドウ栽培を広めたよう。
この本堂は鎌倉時代のもので、関東近郊では一番古い建物。逃げ恥の撮影で使われて、ガッキーと星野源が座った座布団は、本堂にあり座れて写真撮影もできます。
まとめ
柏尾山 大善寺は、ぶどうに深い縁がある真言宗のお寺で、本堂の薬師堂には、ぶどうを持っている薬師如来が安置されていたり、大善寺内ではぶどうを使った自家製のワインやジュースが販売されています。
ぶどうを持った薬師如来(葡萄薬師)は普段の拝観で見ることはできませんが、5年に1度はご開帳があり、特別拝観として観覧する事が可能。
また、柏尾山 大善寺は民宿としての顔も持っており、宿泊すれば日中の拝観だけでは味わえないお寺の魅力を十二分に味わうことができます。
柏尾山 大善寺は他の神社仏閣では感じる事ができない、「ここだけ」が詰まったお寺ですので、ぜひ一度足を運んでみてください。