氷室神社は山奥にひっそりとたたずむ神社で、農業に関わる御利益を持った神様が3体祭られている神社です。
本記事では氷室神社に実際にお参りしてきた感想と合わせてご利益や口コミも紹介いたします。
農業者はもちろん、「神社仏閣には興味ないけど、自然は大好き!」という人にもおすすめな神社ですので是非最後までご覧ください。
【氷室神社】参拝時間・アクセス・御朱印情報ほか
参拝時間 | 24時間(外灯なし) |
混雑状況 | なし |
バリアフリー | なし |
お祭り | 春祭 4月第3日曜日 |
住所 | 〒400-0514 山梨県南巨摩郡富士川町平林地内 |
電話番号 | 0556-22-5614 |
アクセス | 車 増穂I.Cより25分 |
御朱印・お守り
御朱印 | 例祭時あり |
お札・お守り | 例祭時あり |
おみくじ | 100円 |
駐車場情報(約20台+約10台)
氷室神社には
- 階段を登って参拝する方用
- 境内のお参り
によって利用する駐車場が異なります。
階段を登って境内に向かう人のための駐車場(約20台)
階段を登る人は、白い石造りの鳥居前の駐車場を利用します。
広々とした駐車場なので、しっかりとスペースを確保することが可能。
境内でのお参りのみを目的とした駐車場(約10台)
境内のお参りを目的とする方の駐車場は社務所のすぐ近くにあります。
白い石造りの鳥居前を、道沿いに沿って進めば到着するので、道に迷う心配はありません。
氷室神社(ひむろじんじゃ)とは
氷室神社は、西暦770年に真言宗の鷹尾寺というお寺として創建され、神様と仏様を一緒に祭っていましたが、明治時代に「神様と仏様を別々にお祭りするように。」と言われたことから、神様だけを祭る氷室神社として改修された神社です。
戦国時代は、武田家や徳川家からも信仰されていたとされており、古い歴史と由緒ある神社としても知られています。
ご祭神とご利益
御食津神(みけつかみ)
- 「五穀豊穣」
- 「養蚕振興」
- 「子宝」
- 「家内安全」など
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
- 「五穀豊穣」
- 「病気平癒」
- 「商売繁盛」
- 「金運上昇」など
稚産霊命(わくむすびのみこと)
- 「五穀豊穣」
- 「農業守護」
- 「火難除け」
- 「子孫繁栄」など
氷室神社は豊作祈願にぴったりの神社
氷室神社の拝殿には、全3体の神様が祭られていますが、いずれも豊作を願う「五穀豊穣」の御利益を持っています。
他の神社と比べても、五穀豊穣の御利益を持つ神様が、拝殿に3体祭られていることはなかなかなく、中には農作業の安全や、穀物を害虫や災害から守ってくれる「農業守護」の御利益を持っている神様もいるので、農業に関わる人は特にお参りする価値あり♪
農業以外にも「家内安全」や「金運上昇」といった日常に適した御利益もあるので、豊作祈願と合わせて祈願できる点も大きな魅力です。
拝殿の近くにはおみくじや願掛け所
氷室神社は無人の神社ですが、おみくじと願掛け所が用意されています。
おみくじも願掛け所も拝殿のすぐ脇にあるので、参拝した際は合わせて利用しましょう。
特に願掛け所は、板に直接願いを書き込むという少し変わったスタイルですので参拝の記念にもなります。
氷室神社は大自然を感じられるのが魅力
森林浴もできる519段の階段
氷室神社の魅力として紹介したいのが、最初の鳥居(駐車場前)から拝殿まで続く519段もの階段です。
山梨県内でもトップクラスの階段数で登りごたえ抜群
歩きながら森林浴をじっくりと楽しめるので、体力がある人はもちろん、山奥ならではの自然を満喫したい人にもオススメ出来ます。
階段を登るにあたっての注意事項
- 階段には手すりがなく、凸凹しているので、足腰が悪い人は登るのを控える。
- 実際に登る際はスニーカーなどの運動靴を履く。
- 自販機などはないので、飲み物は持参していく。
お参りが目的の人は車で境内まで向かいましょう。
最初の鳥居をくぐると、すぐに石で出来た階段が現れます。
昔ながらの石を重ねて作った階段で、古い歴史を感じずにはいられません。
最初は日陰の中を歩いていましたが、100段あたりを過ぎて行くと次第に辺りが明るくなってきます。
周りが全て木で囲まれているため、風が吹くとサラサラとした葉っぱの音が心地よい。
200段を過ぎたあたりで、赤い鳥居に到着。
目の前には、先が見えないほどの階段がずーっと続いています。
かなり疲労感が出てきますが、辺りの空気が涼しく感じられるので、散策しながらも体が浄化されていくような感覚。
鳥居の下は平地になっているので、一度深呼吸して綺麗な空気を体に取り入れましょう。
長い長い階段を500段登ったところで遂に拝殿が現れます。
ひたすら登ってきたため、登り切った達成感はひとしお。
全519段の階段を登るのはかなり大変ですが、他の神社では味わえない、心地よい疲れを味わえるので、町から外れた氷室神社の自然を感じたい人はぜひ一度挑戦してください。
県指定の天然記念物 樹齢1,200年超えの御神木
氷室神社のもう一つの魅力が、神社の御神木である樹齢1,200年超えの大杉。
高さは45m以上、太さは8.7mとかなりの大きさをほこり、県指定の天然記念物にも登録されています。
近づいただけでもエネルギーを感じ、まるで神様にお参りしたような感覚になります。
下から見上げると、空に向かって真っ直ぐに伸びている大杉の姿が。
先端が見えないほどの高さに、1,200年以上生き延びてきた、自然の神秘を感じさせられます。
氷室神社の境内で見れる建物やほこら
今回は氷室神社の拝殿と、自然を感じられるポイントにスポットを当てましたが、氷室神社の境内には、他にも様々な建物やほこらが存在しています。
水車と小さなほこら
水車と小さなほこらは、拝殿の右側にあります。
水車が実際に回っているので、独特な風情を感じられるのが◎。
拝殿と繋がる神楽殿
氷室神社の神楽殿は、拝殿と繋がっています。
実際に中に入ることはできませんが、神楽殿からどのような景色が見えるのか気になりますね。
子育てや縁結びの御利益がある白山社
拝殿の左側には、白山社というほこらがおかれています。
お祭りされているのは、
- 伊弉諾命(いざなぎのみこと)
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 菊理姫命(くくりひめのみこと)
御利益には、
- 「子育て」
- 「無病息災」
- 「縁結び」
などがあり、拝殿に祭られている神様とはまた違った御利益を授かることことができます。
英兵を祭る鷹座社
白山社の下に位置するのが鷹座社。
鷹座社では戦争で亡くなられた兵士をお祭りしていますので、感謝と供養する気持ちを持って手を合わせてましょう。
社務所には喫煙所あり
白山社の左側にある建物は、氷室神社の社務所です。
無人なのでお守りや御朱印をいただくことはできませんが、喫煙所が設けられていますので、喫煙を希望される人は社務所を利用しましょう。
櫛形山の山頂まで4時間の登山道
氷室神社の脇には、櫛形山の山頂まで行ける登山道があります。
片道4時間という長時間の登山が体験できるので、トレッキングに興味がある人は友達や家族を誘ってトライしてみてください。
氷室神社の評判と口コミ(Googleより)
苔と樹々の緑と鳥居の朱色が綺麗
誰もいない。色々フォトジェニックw
深い森にある素晴らしい神社。
長い杉に囲まれた、古い石の階段。
門で見上げると、綺麗な色で描かれた絵が。
よく手入れがされている。
なんとなくの駐車場あり。
静かな林の中の佇まいがとても魅力的です。
まとめ
氷室神社は富士川町の山奥にひっそりとたたずむ神社です。
「五穀豊穣」の御利益を持つ3つの神様が拝殿に祭られているため、農業に関わる仕事をしている人にはもってこいの参拝場所♪
山奥という特色が活かされた、大自然を感じさせる魅力も詰まっているので、神社に興味がない人でも、ちょっとしたレジャースポットとして満喫することができます。
中でも樹齢1,200年を超える御神木は、拝殿に負けないほどの存在感があるので、御神木を目当てに行くのもあり。
神社の参拝やレジャーと自分にあったスタイルで、氷室神社に出かけてみましょう。