忍野八海には榛の木林(はんのきばやし)資料館という忍野村最古の資料館があります。
榛の木林資料館は茅葺き(かやぶき)屋根でできた古い家屋で、風情と趣があり古き良き日本の魅力をたくさん詰まっています。
榛の木林資料館はその名の通り資料館がメインではありますが、敷地内にも見逃せないビューポイントがたくさんあります。
今回は大きく4つに分けて榛の木林資料館の見どころを画像付きで紹介させていただきます。
榛の木林資料館の住所・開館時間・入場料ほか
開館時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 年中無休(臨時休業あり) |
混雑状況 | 混雑なし |
バリアフリー対応 | 敷地内は車イス移動可 |
外国語対応 | パンフレット 英語、中国語表記あり |
住所 | 〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草 |
電話番号 | 0555-84-7794 |
アクセス | 車 山中湖I.Cより5分 |
駐車場(20ヵ所) | バス:25台 普通車:100台 |
駐車料金 | 普通車:300円 マイクロ:600円 大型車:1,000円 バイク:100円 |
榛の木林資料館 入場料
- 大人(中学生以上)300円
- 子供(小学生以下)150円
- 幼児(1歳〜幼稚園児)100円
※15名以上は団体割引あり −50円
榛の木林資料館(はんのきばやし)とは
榛の木林資料館は旧渡邊(わたなべ)家の跡地であり、18世紀後半に建てられた忍野村に残る最古の茅葺き屋根の民家を資料館として活用した建物です。
広い敷地内では四季によって移り変わる景色や、池などを見ることができ、館内では実際に使われてきた歴史的な道具や、資料を観覧することができます。
【榛の木林資料館】歴史を感じる4つの見どころ※画像あり
- 古い日用品や貴重品が見れる1F
- 製造機や農具が見れる2F
- 景観を一望できる3F
- 風情ある広大な敷地
滞在時間:40分程度。忍野八海ついでにのんびり立ち寄ることができます。
①古い日用品や貴重品が見られる1F
榛の木林資料館の1Fでは昔使われていた日用品や忍野村八海の昔の写真などが展示されています。
懐かしい日本の品々を見ることができるので田舎の民家に来たようなノスタルジックな気分に浸ることができます。
天井に吊るされた駕籠(かご)
榛の木林資料館の入り口を入って天井を見上げると、時代劇で見たことがある駕籠(かご)を見ることができます。
駕籠は殿様などの地主がカゴに乗り、2人~4人の人が担いで移動する、現代の車のような役割をしていました。
位の高い人しか持つことができない貴重な物ですから、榛の木林資料館の前身である旧渡邊がいかに繁栄していたのかを測り知ることもできる貴重な私財です。
徳川時代の貴重な武具
榛の木林資料館の1Fには徳川時代より代々受け継がれてきた
- 鎧(よろい)
- 銃(じゅう)
- 刀(かたな)
なども展示されています。
直接手に触れることはできませんが、当時の品々を間近に見ることができます。
時代を感じるお椀・盃
お椀や盃といった日用品が数多く展示されている榛の木林資料館。
近代的なものは一つもなく、今ではなかなか目にすることができないものばかりです。お椀や盃も例外ではなく、職人の手によって作られた美しい姿が現在でも確認することができます。
②製造機や農具が見れる2F
榛の木林資料館の2Fには、地域の産業を支えた製造機や農具などが残されています。
現在の電子器具とは全く異なった技術を実際に見ることができるので、歴史においても重要な役割があるでしょう。
水田で活躍した除草樹
除草機は除草と水田の耕しを同時に行うことができるもので、現代の耕うん機の原点ともいうべき代物です。
除草機が無かった時代は除草作業と水田を耕す作業を別々に行っていたので、除草機が普及し始めた当時は大変な発明だったことでしょう。まさに時代のテクノロジーを感じさせる品です。
原始的。手足を使う織機
榛の木林資料館の2Fにおいて大きな存在感を放っていたのが、植物繊維から織物を形成する機械『手機織機(てばたおりき)』。
手と足のみで全ての操作を行う職人気質が特徴的で、今もなお使われている伝統的な製造機です。
手機織機があることで、忍野村の産業は水田だけでは無かったと推測できるため、地域的にみても価値のある物と考えられます。
③景観を一望できる3F
榛の木林資料館には屋根裏とも言うべき3Fが存在します。
この3Fは周囲を見渡すことができる隠れたビュースポットとして知る人ぞ知る穴場スポット。
しかも3Fは狭いため景観を独り占めすることが可能。人混みも見えないのでじっくりと田舎の雰囲気を楽しむことができます。
④風情ある広大な敷地内
榛の木林資料館の魅力は館内だけではありません。
広大な面積を誇る敷地内はどの場所から写真を撮ってもインスタ映えする美しさ。池の周りを周遊することができるので、散歩がてらにブラブラ歩いて風情を感じると良いでしょう。
アヒルと鯉がいる大きな池
忍野八海の湧水池とはまた違い、榛の木林資料館の大きな池では鯉とアヒルの仲の良い姿をみることもできます。
榛の木林資料館では鯉に餌をあげることもできます。
忍野八海の1つ「底抜池」
榛の木林資料館の敷地内には忍野八海の1つに数えられる『底抜池』があります。
娑加羅竜王という神様を祭っている御池でもあるので、手を合わせてお願い事をしていくのも良いでしょう。
忍野八海それぞれのご利益は別のページで紹介していますのであわせてチェックしてください。
【榛の木林資料館】Google上の評判・口コミ
300円の入場料がかかるが人が多い忍野八海の中で一番落ち着いた場所。資料館となっている旧家はよく手入れがされていて、しかも旧家の中をくまなく歩く事が出来、蚕を飼った2階や、更に急な梯子階段を登って屋根裏まで登ることが出来てとても興味深い。外にある大きな鯉池には他にはいない様な大きなフナがいて、餌付けられていて人に近づいてくる。
資料館内の風景は特に良いので、有料ですが入ることをおすすめします。大人300円でした。
資料館の入口で100円で売られていた魚の餌を購入して魚にやると、鯉だけではなく、カモも集まってきてくれて、子供も大喜びでした。
また、資料館ではかやぶき屋根の古民家に実際に入ることもできます。はしごで屋根裏部屋まで登ることが出来るのですが、それが小さな子供にとってはちょっとした冒険のようで、喜んでいました。
お金を払ってもいいと思います。かなりレトロな雰囲気の富士山が撮れます
まとめ
いかがでしたでしょうか。
榛の木林資料館は文化的な民俗資料の展示品と景観を楽しむことができる穴場スポットです。
景観も展示品も日常ではなかなかお目にかかることができないため、とても貴重な体験をすることができます。
忍野八海からすぐにいけますので、忍野八海を巡礼する予定のある方は榛の木林資料館にも是非立ち寄ってみてください。
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