山梨県の場合、高校生のころから通学目的で原付免許を取得し、バイクにのって通学することも珍しくありません。
周りを見渡しても高校生が原付免許を持っているという方も多いのではないでしょうか。
山梨県では当たり前の高校生の原付免許取得。実は全国的に見ると非常に稀なことです。
山梨県は高校生の原付免許取得率が全国1位なこと知ってた?
下記のグラフは「公益財団法人 日本自動車教育振興財団」が都道府県別に高校生の原付免許取得率をグラフにしたものです。
- トップ/ワースト
- 全国平均
が掲載されていますが、山梨県の高校生の原付免許取得率が26.0%とダントツで高いことがわかります。
高校生原付免許取得率の全国平均が9.9%ですから、いかに山梨県の数値が高いのかわかります。
山梨県は交通手段が限られているから原付免許取得OK
山梨県には高校が41校ありますが、そのうち35校が原付免許取得を認めています。
では、「なぜこんなにも山梨県は高校生の原付免許取得に寛容なのか?」というと、原付がないと通学できない学生が多いためです。
山梨県は主要な路線電車が4つしかありません。
- 中央(東)線(東京駅~塩尻駅)
- 小海線(小淵沢駅~小諸駅)
- 身延線(甲府駅~富士駅)
- 富士急行線(大月駅~河口湖駅)
特に県内学生の利用者が多いのが身延線ですが、自宅から駅に行くのも遠く、駅からも高校までが遠い。といった通学面で不便を感じることが多く、さらに運行時間の間隔が長いため、通学に適していないという問題もあります。
電車に限らず、バスなどの公共交通機網が発達していないため原付免許取得を認めているようです。
山梨県で原付は大切な交通手段です。
全員が原付免許取得OKではないので要注意
山梨県の高校では「通学に支障がある場合に限り、原付免許の取得を認める」としている高校が非常に多いです。
高校によっては要件は様々ですが、
- 最寄り駅まで○○分ある場合
- 高校までの距離が○○km以上ある場合
- 公共交通機関を利用することができない場合
など。
原付免許を取得する場合は必ず高校に許可を取ったうえで免許を取得しましょう。
高校に許可なく原付免許を取得した場合は
- 停学・退学処分
- 卒業まで免許取り上げ
といった処分を受けることがあります。
原付免許を無許可で取得し、処分を受けるのは山梨県の高校生あるあるです。
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交通事故には十分に注意しましょう
山梨県警が発表している交通事故データによると2018年は下表の通り交通事故が発生し、負傷者が出ています。
発生 | 死亡者 | 負傷者 |
2736件 | 29人 | 3550人 |
上記のデータによると毎日約7.5件以上の交通事故が発生している計算です。
もちろん交通事故なので原付の事故も含まれています。
原付は自動車と異なり、クッションとなるものがありませんので、運転をする際には十分に注意してください。
※山梨県は山梨ルールといわれる強引な右折、スピード違反など、交通マナーがよくないとされています。よりいっそうの安全運転を心がけましょう。
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まとめ
山梨県は高校生の原付免許取得率が全国1位です。
原付通学は全国的に珍しいですが、山梨県では原付で通学できないと困る学生がたくさんいます。
ある意味恵まれているといってもよいのかもしれませんが、反面で交通事故のリスクもありますので、運転をする際には十分に注意する必要があります。
くれぐれも校則を守り、安全運転で原付を運転してください。
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