山梨県では定番のお土産「信玄餅」
ご存じの方も多いと思いますが、信玄餅には桔梗屋と金精軒の2つが存在します。
一見すると同じように見え、どちらを購入しても変わらない印象を持っている方も多いと思いますが、実際に食べ比べてみると異なる点が非常に多いです。
本記事では「桔梗信玄餅」と「金精軒の信玄餅」を食べ比べてわかった違いを写真付きで紹介。
記事の後半では「どちらの信玄餅がおすすめ?」という点についても紹介いたしますので、
- どちらを買おうか悩んでいる方
- お土産選びに困っている方
はぜひ最後までご覧ください。
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信玄餅とは
信玄餅は山梨県を代表する特産品で、きな粉と黒蜜を絡ませて食べる餅状のお菓子です。
元々のルーツは、
- 戦国武将である武田信玄が出陣の際に、非常食として砂糖入りの餅を持っていった。
- お盆に食べられる安倍川餅が信玄餅になった。
という2つの話から来ているそうですが、当品の呼称は武田信玄が食べた際に絶賛したことから「信玄餅」と名付けられたと言われています。
桔梗屋は「桔梗信玄餅」 金精軒は「信玄餅」
信玄餅は現在、桔梗屋(ききょうや)と金精軒(きんせいけん)の2社が製造していますが、「信玄餅」の名称で販売されているのは金精軒のものであり、桔梗屋で製造されている信玄餅は「桔梗信玄餅(ききょうしんげんもち)」という名が正式名称です。
正式名称 | |
金精軒 | 信玄餅 |
桔梗屋 | 桔梗信玄餅(ききょうしんげんもち) |
信玄餅を最初に発売したのは桔梗屋
金精軒は信玄餅の名称を獲得していることから、「金精軒は信玄餅を製造した元祖」と言われることがありますが、実は最初に「信玄餅」を発売したのは桔梗屋(1968年)で、金精軒はその後の1972年に信玄餅を売り出してます。
発売開始 | |
金精軒 | 1972年 |
桔梗屋 | 1968年 |
参考販売開始自体は桔梗屋が先ですが、商標登録を金精軒が行ったため、「金精軒が元祖」と言われるようです。
【信玄餅】価格や賞味期限・カロリーの比較
まずはそれぞれの公式サイトおよび、オンラインストアから価格や賞味期限・カロリー情報を比較してみました。
桔梗屋 | 金精軒 | |
価格(2個入り) | 363円〜 | 432円〜 |
賞味期限 | 12日程度 | 10日間 |
カロリー(1個あたり) | 170kcal | 120kcal |
取り扱い個数・価格
取り扱い個数にも違いがあります。各社の取り扱い個数と価格は以下の通りです。(※価格はいずれも税込み)
桔梗屋 | 金精軒 | |
2個入り | 〇 363円 | 〇 432円 |
4個入り | × | 〇 723円 |
5個入り | 〇 911円 | 〇 907円 |
6個入り | 〇 1,095円 | 〇 1,101円 |
8個入り | 〇 1,368円 | 〇 1,425円 |
10個入り | 〇 1,711円 | 〇 1,749円 |
15個入り | 〇 2,511円 | 〇 2,592円 |
20個入り | 〇 3,309円 | 〇 3,456円 |
30個入り | × | 〇 5,184円 |
取り扱い個数は金精軒のほうが多く、価格は若干桔梗屋のほうが安いですね。
桔梗屋と金精軒の信玄餅を徹底比較
風呂敷のパッケージデザインが違う
桔梗屋と金精軒の信玄餅は、どちらも容器を風呂敷で包んだようなパッケージ。
包装の仕方は同じですが、桔梗屋の包みは全体に武田家の家紋がプリントされているのに対し、金精軒の包みには「信玄餅」と大きく商品名が印刷されています。
また、付属の楊枝においては
- 桔梗信玄餅の楊枝は外側に付属
- 金精軒は容器のフタに楊枝が付けられている
といった特徴もあります。
信玄餅の容器は桔梗屋の方が大きい
桔梗屋と金精軒の信玄餅は、容器の形が同じように見えますが、よく見ると桔梗屋の方が若干大きく、黒蜜の入れ物のキャップの色が違うといった差があります。
きな粉の量と餅の大きさは桔梗屋の方が上
実物を比較するべく2つの信玄餅を風呂敷にあけると、きな粉の量は桔梗屋が圧倒的に多いことがわかります。
また、少しの差ではありますが、餅自体も桔梗屋の方がやや大きく、金精軒の信玄餅はコンパクトにまとまっている印象です。
金精軒の信玄餅には黒蜜を入れる窪みあり
金精軒の信玄餅には窪みがあり、黒蜜が餅にしっかりと染み込むように工夫がされています。
一方で桔梗屋の信玄餅は、黒蜜をかけるときな粉と黒蜜が分離してしまい、餅の表面には少しの黒蜜しか残っていない状態です。
【信玄餅】桔梗屋と金精軒の違いを食べ比べ比較
桔梗屋の信玄餅はきな粉の風味とスッキリした黒蜜の甘さが◎
桔梗屋の信玄餅は、きな粉が多く黒蜜が弾かれてしまうため、食べる前にきな粉と黒蜜を餅にベッタリとひたす必要があります。
味覚はきな粉のさっぱりとした風味が強く、黒蜜は甘いながらも後味がスッキリとしているのが印象的。
餅自体も柔らかくほのかな優しい甘みが感じられます。
金精軒の信玄餅はバランスが良く餅が固めで黒蜜の甘みが強い
金精軒の信玄餅は、桔梗屋に比べてきな粉が少ないものの、その分黒蜜ときな粉が餅に程よく絡んでいます。
全体的にまとまりがありますが、甘みは黒蜜が強く餅は桔梗屋と比較するとやや固め。
適度な重みを感じるので、「餅菓子を食べている。」と実感できる一品となっています。
【信玄餅】は桔梗屋と金精軒どちらがおすすめ?
結論としては「両方とも間違いなくうまい」です。どちらを購入しても失敗することはないでしょう。
個人的な好みでいうと、固めの餅と黒蜜の甘みを味わえる金精軒のほうがおすすめですが、「きな粉をたっぷりとまぶして食べたい。」「柔らかな餅の食感でスッキリとした味わいを楽しみたい。」という人には桔梗屋もおすすめできます。
好みによるオススメの信玄餅
桔梗屋はこんな方におすすめ
- 柔らかい餅が好き
- きな粉の風味を感じたい
- スッキリとした甘みが欲しい
金精軒はこんな方におすすめ
- 固めの餅が好き
- 黒蜜の甘みを感じたい
- バランスの良い味わいを求める
↑私は金精軒派
桔梗屋・金精軒によって味の特徴が異なります。購入する際は上記のポイントを参考にしてみてください。
まとめ
山梨県の定番のお土産「信玄餅」は、桔梗屋と金精軒の2つの会社で製造されています。
見た目はどちらも似たような形をしていますが、細かく見てみるとパッケージのデザインや、素材の分量に違いが見られ、味覚からもそれぞれのこだわりを感じることができます。
どちらも味が美味しく、甲乙付けがたいので、信玄餅は好みによって「私は桔梗屋が好き」「僕は金精軒がオススメ」と分かれるお土産です。
「自分好みの信玄餅を発見したい!」という人はこの記事を参考に、ぜひ桔梗屋と金精軒の信玄餅を食べてみてください。
参考 金精軒は賞味期限30分の幻の水信玄餅も販売しています。興味のある方は別ページよりご覧ください。
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